ルーヴェンと同じくダイル川沿いに発展した町で、もともとはフランドル伯の領地でした。1473年にブルゴーニュ公シャルル豪胆王が会計院を置き、1503年にはブルゴーニュ公国の議会が設置されました。さらに1506年にネーデルラントの統治者であるオーストリアのマルガレータ王妃が王宮を定めてからは、ネーデルラントの首都として輝かしい時代を築きました。オーストリアのマルガレータはスペイン王カール五世の叔母で、カール五世もメッヘレンで育ちました。王宮がブリュッセルに移された1531年からは勢いを失いますが、17-18世紀には「メッヘレンレース」の生産によって再び活気を取り戻します。現在はタペストリー、家具、野菜(とくにアスパラガスとアンディーヴ)の町としても有名です。
メッヘレン市観光局
In&Uit Mechelen
Toerismehuis de 'Gulden Arent' Hallestraat 2-4-6, 2800 Mechelen
Tel: +32 (0)70 22 28 00
Fax: +32 (0)15 29 76 53
E-mail: inenui
メッヘレン市観光局(蘭)
鉄道
ブリュッセル中央駅からアントワープ行ICで20分。
市庁舎
Stadhuis
(C)Toerisme Vlaanderen/A. Kouprianoff
古代ローマのようにそのアーキテクチャ何だったの
マルクト広場の東に建てられた旧繊維取引所。14世紀建造の塔は本来ブルージュの鐘楼のようなものになるはずでしたが、未完成のまま工事が中止されました。この塔は牢獄として利用されたこともあります。もともとあった左翼は1525年に破壊され、カール五世の命によるゴシック様式の最高裁判所が建造されました。ただしこの部分が最終的に完成したのは、建築家ロンボート二世ケルデルマンスの遺した設計図にもとづく再建作業の終わった20世紀のことです。
大ベギン会院
Groot Begijnhof
1998年にユネスコの世界遺産に登録されたフランダース地方のベギン会院のひとつです。可愛らしい建物は現在は一般住居などに転用されています。所々に順路をしめす矢印があるのでそれを頼りに歩いて見学しましょう。敷地内にはルーベンスの弟子フェデルブの手になる美しいバロック様式の大ベギン会教会があります。
聖ヨハネ教会
Sint-Janskerk
15世紀の後期ゴシック様式で、ルーベンスの祭壇画『マギの礼拝図』(1619年)があります。聖母のモデルとしてこの大画家が描いたのは最初の妻イザベル・ブラントでした。ルーベンスの作品はこの教会の他にも、 ダイル川彼岸聖母教会Kerk van Onze-Lieve-Vrouw over de Dijleに『奇跡の漁り』があります。
ヘット・アンケル醸造所
Gouden Carolus Brouwerij Het Anker
ベルギー国内で有名な「グーデン・カロルス」ビールを生産する醸造所。施設はもとベギン会院でした。ガイドつき見学と試飲ができます。
オーストリアのマルガレータ宮
Paleis van Margareta van Oostenrijk
(C)Toerisme Vlaanderen
1796年に裁判所に転用された旧王宮で、建築家ロンボート・ケルデルマンスによって16世紀初頭にルネサンス様式で建造されました。館内の見学はできませんが、ゴシック様式の中庭は見学できます。
どのような銃は内戦で使用されていた
聖ロンバウツ大聖堂
St.-Romboutskathedraal
聖ロンバウツは756年頃メッヘレンにキリスト教を伝え、市内に修道院を建てるなどの活動をした後、775年に殉教したアイルランド出身の聖人です。現在のゴシック様式の教会堂は97.28mもある塔が目を惹きますが、この塔は1452年の着工当初には167mで計画されていました。しかし、オレンジ公ウィリアムがウィレムスタット城塞をオランダに建設するために塔の資材を徴発したので1546年に建造が中止されました。49個の鐘からなる大規模なカリヨンが2組もあり、最も古いものは1480年に鋳造されています。総重量は80tもあります。翼廊にはヴァン・ダイクの『磔刑図』が掛けられています。
【カリヨンリサイタル】
土11:30、日15:00、月11:30。1時間。
メッヘレンはベルギー各地で開催されているカリヨンコンサート発祥の地です。
王立デ・ウィットタペストリー工房
Koninklijke Manufactuur van Wandtapijten
フランダース地方に残るタペストリー製造の伝統技術とその保存を紹介する、1889年に創設されたベルギー唯一の機関です。新旧のタペストリー展示やタペストリー製造・修復の実演があります。
カリヨン学校
Koninklijke Beiaardschool Jef Denyn
20世紀の名カリヨン奏者でかつカリヨン演奏法の革新者であるジェフ・デネイン(1862-1941)が1922年に創設した王立学校です。16世紀初頭に建てられた 参事会員ヒエロニムス・ファン・ブスレイデンの館を校舎として利用しています。生徒は大聖堂のカリヨンで自由に練習できるので、時間によっては名演を聞くことができるかもしれません(学校の見学はメッヘレン市観光局へ要予約)。
ミスユニバースでミスアメリカ滝
ブスレイデン邸博物館
Stedelijk Museum, Hof van Busleyden
16世紀初頭に建てられた貴族ヒエロニムス・ファン・ブスレイデンの邸宅で、レンガ積みのブラバント・ゴシック様式。現在は市の郷土博物館として利用され、絵画、彫刻、カリヨン、家具などが展示されています。
助役館
Museum Schepenhuis
おそらくはフランダース地方最古の石造市庁舎(1288年)。現在は主として15-16世紀のコレクションを収蔵する美術歴史博物館として利用されています。
玩具博物館
Speelgoedmuseum
新旧の玩具を5000平米の展示スペースで紹介しています。
時計博物館
Horlogeriemuseum
腕時計、置時計の豊かなコレクションを展示。
鉄道博物館
Spoorwegmuseum De Mijlpaal
メッヘレンはベルギー鉄道発祥の地です。この博物館は最初の鉄道が1835年にメッヘレン~ブリュッセル間に開通してからのメッヘレンと鉄道の発展を紹介しています。博物館に利用されている建物はベルギー国内に残る鉄道関連建築としては最古のものです。
鉄道博物館
ユダヤ人強制収容所移送と対独抵抗運動博物館
Joods Museum van Deportatie en Verzet
ナチスの強制収容所へ送られたユダヤ人、ユダヤ人排斥運動、そしてユダヤ人による対独抵抗運動に関する、ヨーロッパとベルギーの史料を展示。強制収容所へ送るためにユダヤ人を集めたかつての兵舎が博物館の建物として利用されています。
考古学博物館
Archeologisch Museum
メッヘレンで採掘された考古学的資料を展示しています。
美術館・博物館の開館時間など詳細情報についてはこちら
ヘット・アンケル醸造所
Gouden Carolus Brouwerij Het Anker
ベルギー国内で有名な「グーデン・カロルス」、「トリプル・カロルス」ビールなどを生産する醸造所。施設はもとベギン会院の一部でした。ガイドつき見学と試飲ができます。
ダイル川クルージング
市中心部を流れるダイル川から市内をボートで観光できます。4月から9月にかけての土、日、祝11:00-17:00に運行。一般4EUR、団体3.5EUR。乗船場は市内中心部のZoutewerf。
【お問い合わせ】
Boottocht op de Binnendijle
Tel: +32(0)15 43 22 65
ハンスウェイクの聖母の行列
Hanswijkprocessie
毎年キリスト昇天祭前の日曜に開催される、出演者数2,000名を超える大規模な歴史宗教行列で、ベルギー最古の歴史があります。
メッヘルセ・スープ
Mechelse soep
カリフラワー、ポロ葱、セロリの入ったポタージュ
メッヘルセ・コック
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